avatar

ゆうこ

更新日:2025-12-23

4622 閲覧数, 7 min 読む

お客様は、スピーディーでパーソナライズされた体験に慣れてきています。

そのため、返信を待つことを好まず、問い合わせにはすぐに答えてほしいと感じています。

WhatsAppは、顧客と企業の間で特に人気の高いメッセージングプラットフォームの1つです。

世界中で毎月2億以上の企業が、カスタマーサービスやマーケティングにWhatsApp Businessを利用しています。

ビジネス現場でWhatsAppの活用が広がる中、Metaは「WhatsApp Click-to-Chat」機能を導入しました。

これは、相手の番号を保存しなくても、企業とのチャットをすぐに開始できる機能です。

本ガイドでは、WhatsApp Click-to-Chatリンクの概要を解説します。

あわせて、メリットや作成方法、活用シーンも紹介します。

さらに、顧客対応を自動化するWhatsApp AIチャットボットの作り方も解説します。

WhatsApp Click-to-Chatリンクの作成方法とWebサイト連携ガイド

WhatsApp Click-to-Chatとは?

WhatsApp Click-to-Chatは、企業がWhatsAppチャットでお客様やサイト訪問者とやり取りするためのリンクです。

クリックすると、スマートフォンのWhatsAppアプリ、またはWhatsApp Webでチャット画面がすぐに開きます。

WhatsApp Click-to-Chatボタン

WhatsAppのClick-to-Chatリンクは、番号を保存せずに企業へ連絡できる手軽な導線です。

PCではWhatsApp Web、スマートフォンではWhatsAppアプリがそれぞれ開きます。

使ううえで必要なのは、お客様側にWhatsAppアカウントがあることだけです。

WhatsApp Click-to-Chatリンクを使えば、企業とお客様の間にダイレクトなコミュニケーションチャネルを作れます。

シンプルなURLでリンクを生成でき、初回のやり取りを促す定型メッセージも事前に入力できます。

さらに、Webサイト、ランディングページ、SNS、メール、QRコードなど、さまざまな場所に埋め込み可能です。

マーケティングとカスタマーサポートにおけるWhatsApp Click-to-Chatのメリット

WhatsApp Click-to-Chatを使うと、お客様が普段使っているメッセージアプリ上で、即時の双方向コミュニケーションを実現できます。

サポート窓口への問い合わせもスムーズになり、疑問点をその場で解消しやすくなります。

WhatsApp Click-to-Chatリンクを組み込む主なメリットは以下のとおりです:

  • 即時性とパーソナライズ:

    番号保存やフォーム入力なしでリアルタイムの会話を開始できる。

    状況に合った回答をその場で受け取りやすい。

  • 高いコンバージョン率:

    チャットボタンのクリックは関心の高さを示す。

    従来型の広告より成果につながりやすく、SNS広告の「Click-to-WhatsApp」キャンペーンで特に効果的。

  • リード獲得:

    チャット開始をきっかけに連絡先情報を取得しやすい。

    見込み度の高いリードが増え、質の低いリードや誤情報の削減につながる。

  • マルチチャネル展開:

    Webサイト、QRコード、メール施策、SNSなどに組み込める。

  • 双方向サポート:

    動画や画像を送信できる。

    音声メモ、カタログ、商品リンク、テンプレートによる定型回答にも対応する。

  • 分析データの取得:

    意図や関心を把握できる。

    課題や要望、指標、ROIなどを可視化し、マーケティング最適化に役立てられる。

InstagramでのWhatsApp Click-to-Chat

まとめると、WhatsApp Click-to-Chatは、手間を最小限に抑えつつお客様と直接つながれるシンプルな方法です。

その結果、コンバージョン率の向上も期待できます。

WhatsApp Click-to-Chatリンクの作成方法

WhatsApp Click-to-Chatリンクの作成は難しくありません。

Metaは、WhatsAppリンクを作るための簡単な方法を2つ用意しています。

1つ目は、WhatsApp番号とメッセージを指定の形式に当てはめて作成する方法です。

2つ目は、WhatsApp Businessアプリを使う方法です。

それぞれの方法を詳しく見ていきます。

方法1:リンクを自作する

WhatsAppでは、決まったURL形式に沿ってリンクを自作できます。

この方法では、作成できるリンクの種類が2つあります。

コードで作るWhatsApp Click-to-Chatリンクの例(シンプルなリンク)

シンプルなリンクを作成する

次のURLを使うと、メッセージ未設定のシンプルなリンクを作成できます。

「https://wa.me/1xxxxxxxx」のように、「wa.me」の後ろに国際形式の電話番号を入れるだけでOKです。

例えば、電話番号が(+92) 3334259483の場合、リンクは https://wa.me/92333459483 になります。

注: 番号には「+」やハイフン、括弧、先頭の0などの特殊文字を含めません。

定型メッセージ付きのリンクを作成する

定型メッセージとは、リンクをクリックしたときにチャット欄へ自動で入る最初のメッセージのことです。

会話を始めやすくするために、あらかじめ文面を用意しておけます。

例えば「こんにちは、サービスについてもう少し教えてもらえますか?」と送ってほしい場合、リンクは次のとおりです。

https://wa.me/92333459483?text=Hello%2C%20I%E2%80%99d%20like%20to%20know%20more%20about%20your%20services

定型メッセージ付きリンクを作成する手順:

  • メッセージを作成し、スペースを%20に置き換えます(URLエンコード)。
  • 電話番号の後ろに?text=でテキストを追加します。例: https://wa.me/<yourphonenumber>?text=<yourmessage>

「注文したい」や「営業時間を教えてほしい」など、用途に合わせて自由に文面を設定できます。

お客様が問い合わせ内容を入力しやすくなるため、キャンペーン運用やサポート対応など、最初から必要な情報を集めたい場面にも便利です。

方法2. WhatsApp Businessアプリからリンクを作成する

WhatsApp Businessアプリには、リンクを作成する機能が標準で用意されています。

この方法で作るClick-to-Chatリンク(URL)には、ビジネスアカウントに紐づく固有IDが含まれます。

WhatsApp BusinessアプリからClick-to-Chatリンクを作成する手順は次のとおりです。

手順1. WhatsApp Businessアプリを起動します。

手順2. 設定 > ビジネスツール > ショートリンクを開きます。

手順3. 「リンクを共有」をタップしてURLを取得します。もしくは「QRコードを表示」をタップしてリンクのQRコードを取得します。

また、初期メッセージも設定できます。

WhatsApp BusinessアプリでWhatsApp Click-to-Chatリンクを作成する手順

目的に合わせて作成方法を選べば、リンクはすぐに用意できます。

WhatsApp Click-to-Chatリンクの使い方

Click-to-Chatリンクは、相手がアクセスしやすく、すぐにチャットを始められる場所に設置するのがポイントです。

WhatsApp Click-to-Chatリンクの主な設置場所(Web・SNS・メール)

リンクの主な設置場所:

  • Webサイトにフローティングボタン、またはチャットウィジェットとして埋め込みます。
  • SNSのプロフィール、投稿、広告、ストーリーズに掲載したり、QRコードで共有したりします。
  • メールやニュースレターのCTAとして「WhatsAppで相談」などの文言を入れます。

このため、Click-to-Chatリンクの使い方は、接点となるチャネルに合わせて決めるのがおすすめです。

クリックしやすい位置に置き、迷わずチャットを開始できる導線を作りましょう。

WebサイトにWhatsApp Click-to-Chatを追加する方法

Click-to-Chatリンクの活用方法の1つが、Webサイトへの設置です。

訪問者とのコミュニケーションが活発になり、リアルタイムでやり取りできる機会を増やせます。

Webサイトにクリックしてチャット開始(click-to-chat)のWhatsAppリンクを追加する方法は2つあります。

コードを手動で記述する方法と、サードパーティ製プラグインを使う方法です。

ここでは手動の方法を取り上げ、必要な手順を解説します。

WebサイトにWhatsAppボタンを追加する方法

手順1. ボタンコードを作成する

まず、WhatsAppボタンを追加するためのコードを作成します。

HTMLエディターを開き、以下のコードを挿入します。

https://wa.me/92333459483?text=Hello%2C%20I%E2%80%99d%20like%20to%20know%20more%20about%20your%20services

「https://wa.me/whatsappnumber」は、国際形式のWhatsApp番号に置き換えます。

また、「whatsapp_click_button_image_url」は、使用したい画像のURLに差し替えます。

手順2. Webサイトにボタンを追加する

WhatsAppボタンのコードを作成したら、ボタンを挿入したいWebページに移動します。

そのページを編集モードで開きます。

以下のコードをページのHTMLソースに挿入します。

WebサイトにWhatsAppボタンを追加する

変更を保存し、Webサイトを公開します。

手順3. ボタンをテストする

Webサイトを公開したら、対象ページに移動してボタンをクリックし、動作を確認します。

さらに、複数のデバイスでも試して、問題なく動くかをチェックします。

WhatsAppボタンをテストする

ビジネス向けWhatsApp AIチャットボットの作り方

WhatsApp click-to-chatは、顧客のWhatsAppでの会話開始を促します。

ただし、会話そのものを自動化する機能はありません。

そのため、会話を自動化するには、人的対応なしで自律的にやり取りできるWhatsApp AIチャットボットを構築し、連携する必要があります。

WhatsApp AIチャットボットは、自然言語処理(NLP)や機械学習を活用します。

さらに企業のナレッジベースを参照し、正確でパーソナライズされた回答を返します。

WhatsAppチャットボットの例

信頼できるチャットボット作成ツールを使えば、WhatsApp AIチャットボットは簡単に作れます。

GPTBots.aiは、数分でWhatsAppチャットボットを作成し、連携できる主要プラットフォームです。

カスタマーサポートやリード獲得、マーケティング施策などに活用できます。

GPTBotsのエンタープライズAIエージェント

GPTBots.aiを選ぶ理由は、次の主なメリットを見ると明確です。

  • カスタマーサポートなど用途別に、事前設計されたテンプレートを用意しています。リード獲得にも対応可能です。
  • Webサイト、ファイル、FAQ、Google Driveなどをアップロードするだけで、企業のナレッジベースをもとにチャットボットを即時学習できます。
  • AIの専門家が、チャットボットの全体設計を丁寧にガイドしながらサポートします。
  • WhatsAppや外部ツールとスムーズに連携できます。TelegramDiscord、Slackなどにも対応しています。

総合的に見ると、GPTBots.aiは高品質なチャットボットを構築できるワンストッププラットフォームです。

不動産AIアシスタントの構築も、スムーズに始められます。動作イメージは短い動画(約5分)で確認できます。

Discordボットの追加はプログラマーの仕事に見えますが、実際は想像以上にシンプルです。

コーディングなしでも、数分でDiscordボットを自作できます。

手順は簡単で、直感的なDiscord Bot作成ツールGPTBotsでボットを作成し、Discordに連携するだけです。

このガイドを読み進めて、コーディングなしでDiscordボットを作る方法を身につけましょう。

ここからは、クイックテキストガイドに沿って、WhatsApp AIチャットボットを構築して連携する手順を紹介します。

ステップ1. WhatsApp Business APIを取得する

まずはWhatsApp Business APIを取得します。

WhatsApp上でチャットボットがお客様とやり取りするために、これは必須です。

取得には、認証済みのWhatsAppビジネスアカウントと登録済みの電話番号が必要です。

Meta for Developersにアクセスし、Metaアプリを作成します。

続いて、Phone Number ID、Business ID、System Access Tokenを取得します。

これらは、ボットをWhatsAppに接続するための重要なキーです。

Metaで生成されたトークン

ステップ2. GPTBots.aiでチャットボットを構築する

GPTBots.aiのWebサイトにアクセスし、アカウントを作成します。

ホーム画面から「新規エージェント」をクリックし、エージェントの構築を開始します。

GPTBots.aiでチャットボットを作成する画面

ステップ3. チャットボットをWhatsAppに連携する

チャットボットの構築と学習が完了したら、最後は連携です。

GPTBots.aiで左側パネルの「連携」をクリックし、「WhatsApp by Meta」を選択します。

GPTBots.aiでWhatsApp連携を設定する画面1

メモしておいたPhone Number ID、Business ID、System Access Tokenを入力します。

次に「保存」を押し、表示される「Callback URL」と「Verify Token」を控えます。

GPTBots.aiでWhatsApp連携を設定する画面2

Meta App → WhatsApp → Configuration → Editに進みます。

そして「Callback URL」と「Verification Code」を入力します。

GPTBots.aiとWhatsAppの連携手順3

「Manage」(管理)をクリックし、「messages」(メッセージ)のチェックボックスをオンにします。

続いて、「Done」(完了)をクリックします。

GPTBots.aiとWhatsAppの連携手順4

設定は以上で完了です。

この手順でGPTBots.aiを利用すれば、WhatsApp上のお客様対応を自動化できます。

WhatsAppボット

まとめ

WhatsApp Click-to-Chatリンクは、お客様がWhatsAppチャットへすぐにアクセスできる便利な導線です。

返信スピードと満足度の向上に加え、コンバージョン率の改善も期待できます。

また、Webサイトや各種プラットフォームへのWhatsApp Click-to-Chatリンクの設置はシンプルで、すぐに導入できます。

加えて、チャットボタンの効果をさらに高めたい場合は、AIチャットボットによる自動返信が有効です。

GPTBots.aiなら、カスタマーサポートやリード獲得を目的としたWhatsAppチャットボットを、簡単かつスピーディーに構築して展開できます。

ここからは実際の運用フェーズです。

GPTBots.aiでWhatsAppチャットボットを作成し、チャットボットとチャットリンクの両方をWebサイトや他チャネルに連携しましょう。

高いコンバージョンにつながる顧客体験を実現できます。

デモを申し込む