Zapier AIアクションをツールとして設定する
Zapierについて
Zapierは、多くのアプリケーション、サービス、APIを接続するためのオンライン自動化ツールで、ユーザーが手動でデータを転送したりタスクを実行したりする手間を省きます。Zapierの中心となる概念は「Zaps」、つまりユーザーが定義する自動化されたワークフローで、「Trigger」と「Action」からなります。特定のアプリケーションで特定のイベントが発生すると「Trigger」が起動し、Zapierがその後自動的に一連の「Action」を実行します。(例えば、受信したメールの内容をデータベースに追加するなど)
Zapierは、GmailやGoogleスプレッドシート、Slack、Trello、Salesforceなど、さまざまな人気アプリやサービスと簡単に連携できる、数千ものインテグレーション(連携機能)があらかじめ用意されています。これにより、ITに詳しくない方でも簡単に自動化ワークフローを構築でき、日々の業務効率を高めたり、繰り返し作業を減らすことができます。
Zapierを使えば、メールをタスク変換するなどのシンプルな自動化のワークフローを作り出すことも、複数のアプリケーションやデータベース間でのデータの自動同期や更新といった複雑なワークフローを作り出すことも可能です。Zapierのプラットフォームは柔軟で使い勝手がよく、ビジネス利用でも個人利用でも作業効率を向上させるための強力なツールとなります。
Zapier AIアクションの強力さ
Zapier AIアクションは、Zapierで提供されているあらゆる操作をAIプラットフォーム(または独自連携)で自由自在に使えるようにする強力なツールです。Zapierの自動化プラットフォームには2万種類以上のアクションが用意されており、これらをあなたのお気に入りのAIツールから利用することが可能です。
Zapier AIの導入によって、自動化処理はこれまで以上に直感的かつシンプルに実現できます。
たとえばメール送信の場合、従来は宛先・件名・本文を個別に入力する必要がありましたが、AIアクションを使えば「こうしてほしい」という指示を一文で伝えるだけでOK。Zapier AIがあなたの意図を自動で解析し、必要なアクションを実行してくれます。
たとえば、あなたが次のように指示した場合:
xxxxxx@126.com宛にメールを送り、オフィスへ来るよう伝えて下さい。
Zapier AIはこの指示に対して自動的に理解し、以下のように解析します:
宛先: xxxxxx@126.com
題名: ミーティングの依頼
本文: オフィスに来てください。
そして、この解析結果に基づいてActionを実行します。
これはGPTBotsのツール設定を簡単にGPTBotsに接続することで、あなたのエージェントの能力をフルに発揮できることを意味します。このように、会話形式で指示をエージェントに送るだけで、これらのActionを呼び出して色々なタスクを実行することが可能になります。
Zapierの設定方法
Zapier AI Actionsにアクセスし、「My Actions - Manage Actions」からアクションを作成します。
必要なActionを選択します。この記事では「Gmail: Send Email」を例とします。このActionはコマンドを受け入れることができ、Zapier AIは自動的にコマンド内のパラメータ(受信者、メールのタイトル、メールの本文など)を解析し、メールを送信する操作を実行します。
Gmailアカウントを認証し、それぞれのパラメータを必要に応じて設定します。各パラメータは必要に応じて特定の値に設定することが可能です。また、図のようにZapier AIに自動的に解析させることができます(Have AI guess a value for this field)。
Actionが有効になっていることを確認します。
まず「Test Actions」から、設定したばかりのActionをテストしてみます。
「Results」のステータスが「success」である場合は、Actionが正常に動作し、テストが成功したことになります。
次に「API Playground」へ進み、/api/v1/exposed/
を検索・実行して、アクションIDを取得します。このIDは、後ほどGPTBotsツールの設定で必要になります。
「Credentials」内で「API Key」を探してください。これは、この後のGPTBotsツール設定で必要になります。
GPTBotsツールの設定
「エンタープライズツール」内でツールを作成します。
認証
ここでは「開発者認証 - なし」を選択します。Zapier AI Actionsを利用するには認証は必要ありません。
JSON設定
以下は、「Gmail: Send Mail」のZapier AIアクションのツール設定です。この設定をベースに他のZapier AIアクションの設定も行うことができます。
注釈の付いた部分だけを中心に確認してください。他の部分はほとんどそのままコピーして利用でき、特に変更の必要はありません。
{
"openapi": "3.0.0",
"servers": [
{
"url": "https://actions.zapier.com"
}
],
"paths": {
"/api/v1/dynamic/exposed/<your_action_id>/execute/": { //<your_action_id> をあなたのAction IDに置き換えます
"post": {
"operationId": "zpGmailSendEmail", //Actionの名前を設定します。
"description": "Call this API when user wants to send an Email.", // このActionの説明は、LLM(大規模言語モデル)がこの機能とどうやり取りすればよいかを理解するために使われます。
"requestBody": {
"required": true,
"content": {
"application/json": {
"schema": {
"$ref": "#/components/schemas/Request"
}
}
}
},
"responses": {
"200": {
"description": "Successfully sent the mail.", //この項目には、呼び出しが成功した場合の説明を記載します。
"content": {
"application/json": {
"schema": {
"$ref": "#/components/schemas/Response"
}
}
}
},
"400": {
"description": "Invalid Request." //400エラー(不正なリクエスト時など)の説明を記載します。
}
},
"parameters": [
{
"name": "x-api-key",
"in": "header",
"required": true,
"description": "The API Key of the Zapier AI Actions.",
"schema": {
"type": "string",
"default": "<your_api_key>" //ここにあなたのZapier AI Actions API Keyを入力します。
}
}
]
}
}
},
"components": {
"schemas": {
"Request": {
"type": "object",
"properties": {
"instructions": {
"type": "string",
"description": "The instruction of the Zapier AI Action 'zpGmailSendEmail'." //この指示の機能についてLLM(Language Learning Model)に通知します
}
},
"required": [
"instructions"
]
},
"Response": {
"type": "object",
"properties": {
"id": {
"type": "string",
"description": "Request Id"
},
"status": {
"type": "string",
"description": "Request Status"
}
},
"required": [
"instructions"
]
}
}
}
}
エージェントでツールを使用する
エージェントではユーザーが自然な言葉でやりたいことをそのまま伝えるだけで、エージェント側がアクションを呼び出すかどうかを自動で判断します。呼び出しが行われる場合はZapier AIが内容を自動的に解析し、適切なアクションのパラメータに変換して実行します。
このメールは指定されたアドレスに正常に送信され、件名と本文はユーザーの入力内容に基づいてZapier AIが自動的に作成しました。